フェルナンド・ペソア『不穏の書、断章』をぱらぱらと読む

このブログの使い方について、前回の更新では「日記をつけたり読んだ本の感想を書いたりしていければいいなとぼんやり思っている。」などと書いたものの、実際のところ俺はかなりの出不精であるしかといって胸を張って趣味といえるほど読書に親しむ生活を送っているわけでもない。必然的にブログに書くことがあまりない。でもあんまり放置するとブログを書きたいという気持ちまでいつの間にか減衰していく恐れがあるので、やっぱり最初の内はいくらか頑張って更新したい。自分で始めたブログで勝手に強迫観念に囚われている。難儀な話である。やれやれ。

 

休日だというのに俺は特にどこにも行かないし(時勢的に行きにくいというのもあるが)、特に生産的な活動をしているわけでもない。俺はあんまり元気がないのかもしれない。でもあんまり元気がないからこそ、逆に興味のわく本もあると思う。

 

 


フェルナンド・ペソア『不穏の書、断章』である。ペソアのことはTwitterで哲学者の永井均さんが言及していたことから存在を知り、現在はbotもフォローしているので、ツイ廃の俺はまあまあの頻度でペソアの言葉を目にしてきた。その結果、いつかは紙の本でペソアを読んでみたいと思うようになっていたし、それならまずは手頃なサイズの本から読もう、と思い手にしたのがこれである。タイトルも気に入った。

 

ぱらぱらと読んでみて、やっぱりペソアはいいなと思った。とても落ち着いた気分で読める。ペソアの知的な文章と、言葉の端々に滲む宿命的な倦怠感が俺を惹きつけるのだろう。なんというか、読んでいると無理に元気になろうとしなくてもいいのかなと思った。永遠の中に佇む廃墟のことを考えながら、俺はまた眠ることにしよう。おやすみ。